ハートフル・アーツ
翌日





「ふぅ、遅刻するかと思ったな。」

なずなが言う

「今からなら間に合うって。


でも、何かあったのか?」

幸大が言う


「詳しくはわからないが昨夜、駅の近くの線路に上から人が落ちてきたらしく、線路が曲がったらしいんだ。


それの復旧に時間がかかり電車は遅刻するし、始発などに乗れなかった人たちで混雑したりしてな。」


なずなが言う

「人が落ちてきたって大丈夫か?」


幸大が言う


「噂によると元々瀕死のダメージを受けてたそうだ。


名前は…何とか隼人って言うそうだが。」


なずなが言う


「隼人?

取り敢えずは俺の知り合いにそんな名前の奴はいないし、関係ないか。」


「私もだ。」



「あの…その、手でも繋ぐか?


が、学校まで。」

「ん…。」


なずなが静かに優しくゆっくりと幸大の手を握る


「ま、まだ春なのになんか今日は暑いな。」

幸大が言う


「そうだな。

今日は暑いし…これから夏に向かってもっと暑くなるだろうな。」


二人がしっかりと手を握る



「STOP!!


人のオーライでイチャイチャはバカップルの証拠だよ!!」


「ヴァージニアとクリストファーか…」

幸大が言う


「もぉ〜


気軽にジニーとクリスで良いって!!


まぁ、私のことはハニーとかマイワイフって読んでもOKだよ!!」

ジニーが言う


「ジニー、オーライではなく往来だ。」

クリスが言う


「おや?

それはボクシングのグローブではないか?」


なずながクリスに言う


「ああ。

僕はボクシング部に誘われて入ったのさ。」

クリスが言う

「私は水泳部に入ったよ!!」

ジニーが言う
< 84 / 510 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop