12時の鐘が鳴る頃に…

今日のダンスパーティーはボスたちを見返すためにやるのだから。

そのために、練習も頑張ったのだから。

スパルタにも耐えました。辛い日々でした。

でも、楽しかった日々でもあります。


「合図があると思いますので、それが聞こえましたらそこの扉から中にお入りください」

「は、はい…」

「雪絵様。雅貴様のこと、よろしくお願いいたします」


そう言って、頭を下げる運転手さん。優しい表情を浮かべる目の前の人。

< 130 / 166 >

この作品をシェア

pagetop