12時の鐘が鳴る頃に…

その足取りはとても重い。

行きたくない、行きたくないと心が叫んでいる。


と言うか、原口くんがそこに居るのかすらも分からない。教室には居なかったし…

居なかったとしても、図書館で借りた社交ダンスの心得なる本があるし。

これを読んで少しでも勉強しよう。うん。

何も分からない状態で始めるよりは幾分かマシ…だと思う。

どれだけ私が理解できるか分からないけど。

さあ、着きました。

< 63 / 166 >

この作品をシェア

pagetop