12時の鐘が鳴る頃に…
「聖鈴学園です」
「聖鈴って、あの私立高校ですよね?」
「はい。あの私立高校です」
「凄いですね」
「そうですか?」
まさか、凄いと言われるなんて予想外だった。
ああ、でもお金持ちでも何でもないと思われている彼にとっては凄いことなのかな。
でも、私が聖鈴に入れたのもお父さんのお陰。
何でもお父さんの母校で、今の理事長がお父さんの元担任の先生だったとかで…
お父さんが聖鈴に通っていたことを聞いたときは驚いたな。うん。