fairy tail

あの少女のために・・・

店の扉を開けるとカランカランと音がした。
辺り一面、色々な武器が飾ってあった。

「いらっしゃい」
前のレジカウンターを見ると、白髪の小さいメガネをかけたじいさんが一生懸命剣の手入れをしていた。

「お前がカタールじいさんか」
「お主は?」
「新しい剣が欲しいんだ。俺の持ってるのはサビてしまって」と言い、
サビた剣をカウンターの上にほん投げた。

「若僧、これは人の血がべっとりこびり付いて出来た錆びじゃよ。手入れしとらんのかい」その言葉に俺はふっと笑った。

「良い国家を作るには、淘汰が必要不可欠なんだよ。」と嘲るように言ったものの耳が遠いらしく
「新しい剣なら確か倉庫にあったはず。取って来るから少々待たれよ」と言ってどっか行ってしまった。

恐怖におののく姿を見たかったのだが・・・。
俺は面白みを感じず舌打ちをした。
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