fairy tail

赤の王

恍惚としたままエンジェル公園広場に戻ると
フェルツ家のウェルダ王、つまり私の兄が
血相を抱えて私のところに駆けつけた。

「アリア!お前どこ行ってたんだ?」
「え?月が見える丘のとこ・・・。それより
そんなに血相抱えて何かあったの?」
「実は、赤の王が現れたらしいんだ。」
「え?あのレイゼル家の?」
「あぁ、だからお前の正体がバレたら奴に命を
狙われる危険性があったから不安だったんだ。」
「ちゃんとサラだって名乗ってるし、
赤の王にも会ってないから大丈夫。」
「そうか、見てないか。なら良い。奴は
赤い服を身に纏ってるからすぐ分かる。」
「赤い服・・・。」

そういえば、ゼフェルも赤いシャツを着てたな。
ボタンが3つ位開いてて彼の逞しい胸板が
垣間見えて・・・。キャー思い出したら興奮して
しまった!!
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