fairy tail

すまない・・・

バタンと大きな音を立てて扉が開くと
「アレクサンダー王大変です!」と言う大声で目が覚めた。
「なんだよ、こんな夜中に…」
気持よく寝ていた俺は、不機嫌さMAXで護衛兵を睨んだ。

「ロゼルフ隊長が城に運ばれて来たのですが重度の傷を負っており……」
俺はベッドから飛び起きるとすぐさまロビーへと向かった。

「ロゼルフ!!」
ロゼルフは左脇腹を一突きされて止めどなく血が流れていた。
「どうしたんだ、ロゼルフ!!何があった。」
ロゼルフは苦しそうに傷口を手で押さえた。
「早く医者を!!」俺は兵に言いつけると
「いや、いい。俺はもう助からない…」とロゼルフは力なく応えた。
「ロゼルフ…その傷はフェルツのウェルダの仕業か・・・。お前程の腕がありながらなんというざまだ…」俺は必死に涙を堪えてそうつぶやいた。

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