NA-MI-DA【金髪文学少年の日常】
ナミダに母親の記憶はない。


ナミダを産んだときに死んでしまったそうだ。


誰かが直接ナミダにそれを教えた訳ではないが、そういうことは何となく分かってしまうもの。


母の不在で、特に困ったことはない。


家のことは全部祖母がやってくれているし、父もいる。


自分の家族に『欠け』があると、感じたことはない。









< 3 / 42 >

この作品をシェア

pagetop