狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】

今の話……聞かれちゃったかも……。


「狼谷君……――」


「桃華、やめろって」


胸がズキンっと痛む。


彼の後を追いかけようとするあたしを愁太が必死で止める。



ごめんね、狼谷君。


少し前まで、狼谷君のことが好きじゃなかった。


暴力沙汰を起こして謹慎になった怖い人。


そんなレッテルを貼って極力関わらないようにしてた。


だけど、今は違う。


今は違うの……――。
< 130 / 410 >

この作品をシェア

pagetop