狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】

「あたし、最低だよね……。星哉のことばっかり責めて……」


「今更自分ばっかり責めても仕方がないじゃん。悪いなって思ってるならちゃんと狼谷君に謝らないと」


「……うん……。そうだよね……」


「だけどさぁ、瑞穂っていう元カノが狼谷君を狙っていて、ヒロちゃんっていう男が桃華を狙ってるなんて……。三角関係どころか四角関係でしょ?すっごい複雑ね」


「あたしはヒロちゃんに幼なじみ以上の感情を持ったことは一度もないよ。それに、バイト先で偶然会っただけだし……」


あたしとヒロちゃんは2日間の短期のバイトが終わればきっと会わなくなる。


だけど、星哉と瑞穂ちゃんは違う……――。


あたしと付き合うずっと前から二人は……――。


瑞穂ちゃんはあたしが知らない星哉をたくさん知っている。


そう考えると、胸がギュッと締め付けられる。
< 309 / 410 >

この作品をシェア

pagetop