狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】

「とにかく、一刻も早く狼谷君に謝りなよ?」


「うん……。そうする……」


と決めたものの、結局この日、星哉が学校に姿を現すことはなかった。


―――そして、放課後。


星哉のことが頭から離れないまま校門をくぐると、そこには意外な人物が立っていた。


「……――よっ!」


「ナオく……ん?」


「突然、わりぃーね。ちょっと、いい?」


「うん……」


180センチ近くある身長に派手な髪型。


愛嬌のある笑みを浮かべたナオくんに周りの視線が集まる。


星哉もそうだけど……こうやって見ると、ナオくんもすごく目立つ。


「じゃ、いこっか~?」


「うん」


笑顔のナオくんにつられてあたしも笑顔で頷いた。
< 310 / 410 >

この作品をシェア

pagetop