チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです
この笑顔は、ホントのあたしに向けられたものなんかじゃない。


それでも…誤解してしまいそうになる。


「じゃあ、帰るね」


「おいっ、今の流れでなんでそーなる!?」


虎ちゃんは苦笑いをして、あたしの前に回りこむ。





「なにが不満?俺じゃヤダ?」


「ヤダっていうか…合わないから」


「そんなの、付き合ってみねーとわかんねぇじゃん」


「世間一般的にそーいうことになってるの。ヤンキーに合うのは、ギャル。遊びなら、他をあたってよ」


「いやー、だからさ。なんで決めつけんの?俺が好きだっつったら、それでいーんだよ」


虎ちゃんは強引にあたしの腕をとると、ズンズンと進んでいく。
< 196 / 479 >

この作品をシェア

pagetop