チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです
「やめてよっ…」


「俺のことよくわかってないのに、フられるとかありえねぇ。フるなら、今日一日俺をよく知ってからにしろよ」


「や…だから、そーじゃなくてっ」


手を振り払おうとするのに、かなり強く手を握られていて、離すことができない。


どうしよう…。




「まず、飯食いに行こ。腹減ってない?」


ちょうどお昼時で、正直に言えば空いてる。


「…………」


「嵐に聞いた。乙葉、和食が好きなんだって?」


「えっ、そんなこと話したの?」


「好きな女のことは、なんでも知りたいし。一通り、聞いといた」


「一通…り?」

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