チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです
「好きって言われても…」


顔を背け口ごもってると、虎ちゃんがニッコリと笑う。


「二重人格?なんか嵐がわかんねぇこと言ってたな」


「そっ、そーなの。色んなあたしがいて」


適当に言っただけなのに、まさか本気にしてたなんて。


「今の乙葉は、どの乙葉?」


「…えっ」


「俺を嫌いな乙葉?それとも……」





軽く目を細め、長い睫毛が顔に影を落とす。


なんだか色気たっぷりな瞳であたしを魅了する、


そんな虎ちゃんに、ドッキドキ!


キャー、なにこの感じ!


初めて感じる感覚に、あたしは身動きひとつ取れなくなってしまった…。

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