日陰より愛を


「………すまないが、君につかぬことを聞いてもいいだろうか」


「………え?」


そっと顔を上げて社長の顔を見ると、動揺のせいか目が揺れていて。


困惑したような表情をしていた。


私はなぜか視線を逸らすことができなくて。


りょうが横で訝しげに私達を見ていることだけが分かった。


………なんだろう。


なんだか、すごく嫌な予感がする。


心臓が嫌な音を鳴らし続けていて。


聞いてはいけない何かを、言われる気がした。













「………君………君は……碧の娘、じゃないか?」
















< 31 / 67 >

この作品をシェア

pagetop