※公開終了間近! イロモノなアタシ
結局、カラオケがハネたのはそれから3時間後。


「じゃーねー」


彼氏と仲良く腕を組んで、渋谷の街へと消えて行くマミちゃん。


うらやましい、しかし、真島狼が綾女ずきんちゃんを狙って、色々と策略をめぐらしているに違いないと思うと、視界からマークを外せない。


「綾女ちゃーん、あのさー」
「綾女、あ、そろそろ時間だよねー」
「うーん」


2人の間に割って入り、腕を組んでその場から稲妻の勢いで連れ去る。


「さ、帰ろうねー綾女」
「志穂ちゃんーいいのー? だって鳴瀬さんー」
「いいの、ね、早く帰りましょうねー」


タクシーに綾女を押し込み、赤坂まで向かう。


その途中で、敬介からの電話が鳴った。


『二次会だって、真島、荒れてるよ』
「ごめん、押し付けて」
『いいんだ、慣れてるし。それに、ナンパした子とガンガン騒いでるから』
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