※公開終了間近! イロモノなアタシ
「ねー、シホちゃん、今度遊びましょ」


よくあるお誘い、彼女達は毛色の違う友達が欲しいだけ。


ゲイの友達を欲しがる女の人は多い、異性なのに自分達の気持ちがよく分かるから。


でもゲイ側からしてみれば、仕事上以外の付き合いは余りしないし、元々男なだけにその辺は合理的だ。


あたしは、周囲からママの娘だって事で可愛がられてるけど。


「いいですよぉー、お肉美味しいトコならどこでもー」
「オッケー、それじゃ」


営業用の携帯電話の番号を交換するけれど、これが仕事の用件以外で鳴る事はほとんど無い。


こうして交換しても、相手が連絡をくれるワケが無いから、ただ教えるだけ。


「ありがとー」
「じゃ、お肉約束ですよぉー」


そう言って、少し席を立つ。

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