※公開終了間近! イロモノなアタシ
ああ、神様、このゼイタクな願いを何とかして下さい。


惚れられているのに、自分に自信が無いんです。


ブルルル……、神降臨! 携帯を見ると綾女からの電話だった。


まだこの哀れなブタを神様は見捨ててはいなかったんですね、ありがとうございます。


『もしもしー、しーほーちゃーん』
「綾女! どうしたの? 」


まずい、顔がニヤニヤしてるよあたし。


『いまーどこー? 』
「秋葉原だけど」
『ねー、時間はあるー? 』
「あるよぉー」


横に居る鳴瀬さんは、紙袋の中をのぞき込みながら何かをイジっている。


気付かれなくて良かったー。


『あのねー、真島さんがー会いたいってぇー言ってるんだけどー』
「今から? 」
『うんー、でも1人じゃ怖いしー』


よしよし、いい展開だぞ。コンビだから、同じ日にオフなんだろう。


真島さん、この間のキスは気持ち悪かったけど、許してやるぞ。

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