オンライン中毒
 いつもこの手順の繰り返し。お風呂場に行き、タオルや雑巾を洗い、今度はお湯を入れる。オムツはゴミ箱の一番下のほうへ沈める。


「義三やあの畳を綺麗にしないと、気になって満足出来ないわ」


部屋に戻り、しけった黴臭い畳を綺麗に拭き取り、暖かいタオルで再度丁寧に、義三の全身を拭いてあげる。芋虫は反応無しのようだ。


「久美子、デザートはあるかい?」


「ありますよ。義三さんの大好きなシュークリーム。ちょっと待ってね」


消臭スプレーを部屋に撒きちらし、またお風呂場へ戻った。
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