オンライン中毒
「どう、義三さん? 気分はいかが?」


ワイシャツのボタン外し、ズボンを脱ぎ、薄い布に手をかけた。いつもなら上は脱がないのだが、今日は特別な日だ。胸を締め付けられている物も、外すことにした。


「……久美子。なんだか気分が良くなったみたいだ。デザートをくれないか?」


薬の効き目が聞いてきたのか、気持ちと体が軽くなり、全身が隙間風さえも敏感に感じ取れた。


「義三さん、私も気持ちよくなってきたわ……体力がみなぎる感じ。なんなのこの感覚。素敵だわぁ」
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