オンライン中毒
「どうしたの、お母さん? 今日は早いねー? お父さんはまだ帰ってきてないよ?」


「そうなの? ちょっと具合が悪くって早く帰ってきちゃったの……ラーメンでも出前を取りましょうか? 久々に」


「わぁーい! 綾はチャーシュー麺が食べたい!」


「うん。分かった分かった。そうしましょう」


電話を取り、中華料理屋にコールした。本当はお寿司でも、ピザでも良かった。


だが一つにまとまっているこの食べ物らは、夫の顔を見ながら楽しく食事をこなさなくてはいけない。


今の私には、そんな演技力は到底無かった。
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