オンライン中毒
 カチャリと扉を開くと、夜の冷たい空気が体を包むはずなのに、胃が熱く体が火照り、なにも感じられなかった。


「そちらに置いて下さいな。はい、御代です」


白い割烹着を着た店員が一瞬、嫌な顔をした。


今の私は、そんなにアルコール臭いのだろうか?


「ありがとうございました! また宜しくお願いします!」


テーブルの上にチャーシュー麺が3つ……この食べ物の用にすぐさま寄り添えたら、どんなに楽だろうか?


一つの器がだんだんと旦那の顔に見えてくる。その面持ちは悪魔のように睨み付けてきた。もう、見てはいられない。


視線をぼかすように、ブランデーをグラスに注ぎ、ぐぐっとまた一杯飲み込んだ。
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