オンライン中毒
「それで足りるよね? ゲームでは普通にしてようね。みんなに迷惑を掛けたくないし。悪い、これで帰るわ」


玄関で靴を履きながら、そう大声でこちらに向かって言うと、飛び出して去って行った。


何を言っているの? あの男。こんな綺麗な私を目の前にして、置き去りにするなんて、おかしいんじゃないかしら。


ちょっと格好良くて、大きいからって調子に乗ってるんじゃないの。


「あぁー気分が台無し! 家に帰ろう」


乱れたショートカットの髪を元通りにし、湿った花園はティッシュで拭った。


高級な下着を身につけ、水色のスーツに着替えた。余計に欲求不満になり、更にイライラが募った。
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