最後の血肉晩餐
睨みつけた南は今まで見た事ない表情だった。だが所詮小型犬。


「あっちこっち手をだして、やりまくっているんでしょ!」


切れた南が吠えた。


鷲掴みにして、上に掲げた髪をもっと引っ張り上げ、防御がされていない、おでこに目掛け、頭突きを一発いれた。南の眉間から血が流れ出した。


「いったぁ~い! ぎゃああああ!」


「やりまくっているだと? それがお望みだったんなら、駐車場でさせてくれれば良かったじゃないか」


鼻で笑いながら言った。


「やっぱりそれが本性なんじゃない!」


拳に勢いをつけ、また左右の頬を殴った。


「いっ痛い! もう嫌だ! 離してよ! ごほっごほっ」


咳き込んだ南の顔は、眉間の血と、唇の血で真っ赤に染まっていった。
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