私は最強ビンボー女!
だから今、こうして複雑な面持ちで顔を突き合わせているわけで・・・・・





「まぁまぁ、彼方!そんなに嫌がるなって♪兄を信じろ!」


「何をどう信じるんだよ、哉・・・・・っつーか近づくな!!!」


「なんだと!?俺はバイキンかこのやろう!!!」


「バイキン以下だっ!!!0.00000・・・・・・・・1ミリでも近づくな!俺が汚れる!!!」


「な、なにおう!だったら近づいてやらぁ!!!」










・・・仲の悪い双子が、喧嘩を始めた。


いや、というか追いかけっこか?





「・・・・・こんなんで、青菜助けられるのかな・・・・・・・」


めずらしく起きていた紅狼の幹部、東が眠そうに呟いた。






―――同感。



俺は、土井の方を見た。




「おー!やれやれ哉!ガンバレー!!!」




・・・・・・・・・応援していた。






< 344 / 836 >

この作品をシェア

pagetop