私は最強ビンボー女!
周りを見たら、いつの間にやら、皆して2人の追いかけっこを観戦していた。



白狼は彼方を、紅狼は哉を、応援していた。





視線を東の方に戻せば――







「・・・・・・・・寝てる・・・」


さっきまで起きていたのに、スヤスヤと寝息をたてていた。








「だ、大丈夫なんでしょうか・・・・・?」


紅狼の副総長、平島の不安げな声は、追いかけっこの観戦の声に紛れて、儚くも消えた。












―――俺は、頭を抱えたくなった。



くそっ、青菜・・・・・・・。


思わず、心の中で呟いた。











―陽side end―


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