私は最強ビンボー女!
でも、進むしかないよなぁ。


私は気合いを入れ、とりあえず前方へと足を進めた。





――にしたって。



歩きつつもげんなりと呟いた。


「暑い・・・」



なんでこうも湿気が多いんだろ、ココ。


髪の毛びっしょりになっちゃうよ――って・・・あ。



「ウィッグつけたままだった・・・」


そりゃ暑いよ私!


私は即座にウィッグを取った。





でも――



「髪、邪魔っ!!!」



私の黒髪はかなり長く、かなりうっとうしかった

しかも暑い。




「ゴム!ゴム!」


とか言いつつ、制服のズボンやらワイシャツやらのポケットを探ったけど、どこにも1つも無かった。




・・・・・・男装セットの中にゴムが入ってるワケ、なかったんだけどね。





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