私は最強ビンボー女!
「オレ達をクズだとっ!?謝れよ、ブスッ!!!」


「おーっと、雅、『謝れ』っていうのには賛成だが、この子は超可愛いぜ?

わりぃな、佐奈♪」


女子なら気絶するであろう甘い笑みをうかべ、ばっちん☆とウインクした哉。


だが、林は冷たい目で哉を見て、吐き捨てた。


「気安く佐奈って呼ぶな。キモい消えろクズ」




うわぉ。


なんて奴だ。



氷点下の視線を哉に向けている林。



普通の女では無い、ということが判明したと同時に、俺は林に興味を覚えた。


天使のような顔をしながら、あまりにバッサリと物事を言う林を、面白いと思った。




「ツンとしてる佐奈も可愛いぜ♪」


「殴って欲しいワケ?」


「佐奈こわーい☆」


「キモーい。」



・・・・・・漫才が始まった。


やっぱおもしれぇー。

そう、思った時だった。



「ここにいたか。」


敦さんの声が聞こえたのは。




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