私は最強ビンボー女!
『お母さんなんて、大っ嫌い!!!!!!』
――――そうして、家を飛び出して、もう・・・帰って来なかった。
俺は、最後まで何も出来なかった。
今でも、悔しいよ。
葵に全てを背負わせてしまったんだから。
けど、葵は俺にこう言ったんだ。
『口、挟まないでくれてありがとう。
海、喜代治には連絡するかもしれない。
喜代治、助けてあげてね。海のこと。
海はたぶん、喜代治しか頼れないと思うから・・・・・・。』
そう言って、葵は、泣きながら笑った。
ぼろぼろと涙を流しながら、あまりに綺麗な笑みを浮かべたんだ。
『大丈夫。裏切り行為にはならないよ。
ちゃんと、大人になったら、連れ戻すから・・・。
それまで、あたし、頭冷やす。』