私は最強ビンボー女!
そんで、喧嘩が強かった海は青き女神と呼ばれるまでになり・・・・・・


次第に敦と付き合いだして・・・結婚して・・・青菜、お前を産んだ。




そして、お前を産んだことを葵が知ると、葵は言ったんだ。



『そうか。では、そろそろ海を連れ戻すか。

あたしの頭も冷えたし、いい加減海には朝霧家を継いでもらまねば。』



決然とした声だった。



娘の幸せをぶん取ることを、承知の上で葵は言ったんだ。



『赤ん坊と共にいればいるほど・・・離れがたくなるだろう。


赤ん坊も、母を知らなければ、成長した時、寂しくないだろう。

"いないこと"が当たり前となるのだから。』




そして、葵が直々に行って、話を付けた。



『共に来なければ、お前の夫も赤ん坊も、殺すぞ。

そんなこと、朝霧家ならば容易にできるのだぞ――』





――そうして海は、敦に何も告げずに朝霧家に来た。


『敦に言えば、追ってくると、死ぬまで止めると、分かっていたから。』



そう言って、海は儚く笑ったよ。








―――――っつっても、結局敦は来ちまったんだよなぁ。」





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