私は最強ビンボー女!
―――――・・・・・・投げやりな感じで、お祖父ちゃんが笑った。
私はふぅ、と、肩の力を抜いた。
「そうだね、糞親父は来ちゃって、私はこんな具合だねぇ。」
あの野郎、と一瞬殺意が沸いたけど、しょうがないか、とすぐに打ち消した。
糞親父は、お母さんしか見えていなかったのだろうから。
「質問はあるか?」
お祖父ちゃんが聞いてきた。
「ある。」
私はそう言い、不思議でならなかったことを聞いてみた。
「なんで、お祖母ちゃんの子供の頃の事とか、気持ちとか知ってるの?」
お祖父ちゃんは「あぁ」と頷いた。
「葵は、誰かに知って欲しかったんだと。
だから、俺に話した。
それで知ってたんだよ。」
そうか。
誰かに、知って欲しかったのか――