私は最強ビンボー女!
「青菜。友達になれたら・・・私の過去、話すね。というか、話させて?

朝霧家に拾われた理由、とかさ。」





張り詰めた、けれどもしっかりとした口調。


視線は、真っ直ぐだった。




私は、頷く。


「聞くよ、聞かせて。」




お祖母ちゃんが、温かく私と葉月を見守ってくれているのを感じながら。


私と葉月は微笑み合った。







そして、微笑みを消した時、すぐに襖が開いた。



日岡さんと源蔵さんが、立っていた。



源蔵さんが、真剣な口調で言う。


「準備ができました。」








私とお祖母ちゃんと葉月は、立ち上がる。




「―――行こう。」



私の決然とした声に、全員が躊躇いなく、頷いた。




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