私は最強ビンボー女!
知っているから、葉月の無反応を、日岡さんは無視し続けているのかもしれないから。



―――でも・・・


でも、葉月、私は葉月を支えたいよ・・・。



どうしたら、支えられる?

葉月は、前を向いてくれる?

素直になれる?







「青、見ーつけた♪」


緋月ちゃんに会いに行った葉月に、思いを馳せていれば、不気味な声が聞こえた。


・・・・・・・・・地獄からの使者、杞憂さんでございまする。



「今日の分の解答用紙見たんだけどさー・・・

どういうことなのかなぁ?」


ドアの前に立って、爽やかスマイル☆ならぬ地獄スマイル★をお見せしている杞憂大魔王。



・・・・・・・・・私も、ついに地獄へ落ちる日が来たらしい。

震えが止まんないよーっ!!!!!!



「どどどどど、どどどういうこと、とととは?」


震えが止まらない!!!

『どういうこと、とは?』さえ、普通に聞けないとは!!!



「んー?

ふざけてんのか・・・それとも・・・・・・地獄を見たいのか・・・

どっちなのかなーって、聞いてる♪」




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