私は最強ビンボー女!
哉は諦めるどころか、更にニヤリと笑う。


まー、コイツはこーゆー奴だからなー・・・。




「予想通りのリアクション、サンキュー」


「とっうぜんじゃん!

だって、それじゃ葉月はぜってぇツンデレじゃん!

イイねイイね~♪

でれっでれにして、俺の中に閉じ込めてー」


「・・・哉はどんな女の子もイイって言ってるけどね。」



楽しそうな哉に、呆れたように雅が言った。


まぁ、確かにそうだよな。



俺も慎も頷いた。

楓は・・・眠いから頭がカクンとなったのか、頷いたのか、分からない。



「はぁ?当然だろ。

女の子はみーんな可愛いんだから♪」



・・・・・・・・・うん。哉ってそーゆー奴だよな。



『みーんな』


たった一人を愛することはしない。



哉はそういう奴だ。




根本的には彼方と同じだということに・・・


気付いていないのは、たぶん彼方の方だ。


けれどおそらく。




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