私は最強ビンボー女!
「楓・・・お前、よく眠れるよなぁ。

これから、"黒狼"解散宣言するんだぜ?」


「・・・・・・・・・あー・・・そうだったねー・・・」



どうしよう。


楓、ぜってぇ理解してねぇ。




俺はアハハと苦笑いをこぼした。






――そう。


青菜が無事に退院したから、今日、黒狼は解散する。



それを宣言・・・というか、示すために、今、俺らは屋上に集まっていた。




ちなみに。

まだ、白狼の奴らは来てない。



あいつらは、おそらく彼方をなだめているんだろう。

哉を、毛嫌いしているから。





「でも、落とせないってどーゆーことだよ翼~」



白狼がまだ来ない理由を分かっているであろうに。

哉はいつもと変わらずに、へらへら笑いながら俺の肩に腕をかけた。



「なーんか・・・"気安く近づく奴は殺す"オーラが出てたんだよなぁ。」


「まーじで!?

うわっ!何ソレそそるんだけどぉ~」



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