私は最強ビンボー女!
私の言葉を聞いた翼が、目を見開く。



「な・・・お前、何言ってんの?俺は総長だぜ?独りじゃないっつーの。」





・・・・・うん。そうだよね。


「おかしい、よね。」



・・・でも、私は・・・・・





「でもね、翼。私があんたの瞳の翳りから感じ取った感情は、まぎれもなく"孤独"だったよ?」



「!!!!!」



翼は、ぎくりと、体を強張らせた。


陽は、静かに私と翼を傍観している。






「なんだよ、感じ取ったって・・・青菜、お前、なんか能力でもあんのか?」


「さぁ?よくわかんないんだけどさ・・・。あ、でも戦闘能力はあるよ。」


そこはバッチリあるんだからね!




「え、マジかよ・・・って、そうじゃなくて・・・」

「よくわかんないんだってば!」


・・・もしかしたら・・・


お母さんから受け継いだものかもしれないけど、会ったこともないんだもん!





< 71 / 836 >

この作品をシェア

pagetop