私は最強ビンボー女!
これ以上は話せない。

そんなふうな微笑みに見えたから。




「ま、なんにしろ、緋月の相手にはしたくない奴らってことよ。

アイツらと緋月が同じ空気を吸うって考えるだけで鳥肌たつ!!!」



葉月もそれを察したのだろう、あっさりと話題を変える。


にしても、葉月、さすがにひどすぎるって。

嫌なのはわかるけど。





「あー!!!そんな奴らに恩を売ったってのが、我慢ならないわ!

それさえなければ、どうとでもできたのに・・・!」


葉月さんは本気だ。

マジの目をしてらっしゃる。






「・・・・・・こうなったら・・・」


ギラリ

葉月の目が不穏な光を放った。



陽と翼が、スッと背筋を伸ばす。

対する緋月ちゃんはキョトンと首をかしげている。


・・・って、緋月ちゃん!なんで葉月のこの気配でキョトンなのぉ!?



緋月ちゃんの天然さにショックを受けている中、葉月の声が部屋に響いた。






「緋月の見合いに乱入するわよっ!!!」





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