潜入！婚活パーティー☆①

ウキタ、ネネに近寄り小声で訊ねます。


『どうしたらいい？』


ネネ、にやりと不敵に笑います。


『走って逃げちゃおうか』


マダムの顔をちらりと覗くと、ますます不安そうな顔。

『息子がモテない理由がわかったんじゃない？』


(/--)/ ネネ、マダムに聞こえちゃうから！
どうしよう、環境整備部員まだ語ってる。

いっそ語り尽くすまでお付き合いしようかしら。

・・・ その時。



『オシッ●漏れちゃう』

ハナちゃんが、ハナちゃんが、

環境整備部員の側から離れて会場の外に小走りで逃げていきました。


『ハナちゃん随分飲んだから～…』

オホホ、とマダムに笑いかけるネネ。


アハハ、ウフフ、と薄っぺらい愛想笑いを顔に張りつけて、ウキタとネネはマダムの視界からフェイドアウトしたのでした。




≪ウキタの取材メモ≫

＊一般企業には環境整備部なるものがあるらしい

＊環境整備部員に内容を聞くのは御法度。