【完】隣の家のオオカミさん
「病人はおとなしく寝てなさいっ。風邪が悪化したらどうするの?」
トレイを強引に奪ってテーブルの上に置く。
千絵をベッドの方へと追いやり、わたしは床に座り込んだ。
肌触りがいいカーペットだなぁ。
「……で、どうしたの。なんかあった?」
手のひらでカーペットを撫でているといきなりクッションを投げつけられ変なうめき声をあげてしまった。
な、なんでクッション投げたんだ…?
「……わたし家に帰りたくない」
大上くんと顔を合わせたくない。
「家ってアパート?それとも実家の方?」
「……アパート」