【完】隣の家のオオカミさん
「まだ、郁磨のこと好き?」
ふんわりと微笑むその姿は本当に天使のようで。
なんで美里ちゃんなんだろうって思う。
こんなかわいい子にわたしが勝てるわけない。
しかも元カノ。
別れても忘れられなかった存在。
「好きじゃないよ……」
ただの強がり。
震える唇をきゅっと固く結んで顔をあげた。
わたしが大上くんの背中を押したんだ。
美里ちゃんの元へと行くよう押した。
「お幸せにね!」
大上くんのことを幸せにしてあげてね。