【完】隣の家のオオカミさん

ほとんどの時間を私の部屋で過ごす大上くん。

もうずっと一緒に生活してるようなものだ。



「大学卒業したらマンションとかに住んでみてーなぁ」


「ちゃんと就職できないとマンション買えないよ?」



小さく笑って大上くんを見上げるとくしゃくしゃっとわたしの髪をかき混ぜて、笑った。


その笑顔にまた胸がきゅっとなる。



大上くんと一緒にいればいるほどどんどん好きになる。

好きの気持ちが大きくなってゆくの。



「一緒に住もうな」



大上くんの考える未来にはわたしがいた。

そのことに嬉しくて何かがこみ上げてきてじんと胸が熱くなる。


大きく強くわたしは頷いた。




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