腕枕で眠らせて



冬の風は肌を刺すほど冷たくて。

貴方のくれる温もりと競い合う。



「……でも……でも、私……紗和己さんに酷い事言った…2回も貴方を傷付けた…」



けれど私がどんなに臆病に震えても貴方は



「美織さん。僕は貴女の心がひび割れて砕けていても尚、透き通っていて美しい事を知っています。

例えその欠片に傷付く時があっても、僕はこの手でそれを守り包み続けたいと思ってます」



どこまでもただひたすらに受けとめてくれる。



「…私…私に……紗和己さんを愛する資格なんか、あるのかな…」



「…もちろんです。

ゆっくりいきましょう、美織さん。

ゆっくりゆっくり、僕を愛して下さい。

貴女の傷が癒える日まで、僕はずっと隣にいますから」



どこまでもただひたすらに待っていてくれる。










ポタポタと零れる涙は、硝子のように透き通っていた。



私から零れる私の欠片なのに、それは透明で。



どんなにひび割れて砕けても透明でありたいと


私は貴方の胸で強く思った。



抱きよせる大きな手の温もりを感じながら



「……紗和己さん……」




貴方と云う光を映す硝子でありたいと、強く思った。









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