腕枕で眠らせて






一緒に迎えた紗和己さんの2度目の誕生日の夜に。



「美織さん。

今夜は…僕のベッドで、寝てください」



その言葉は、甘く耳元で囁かれた。




その声はどんな媚薬より私を切なく酔いしれさせて

無言で頷いた私の瞳はきっといっぱいに恋の色を乗せて潤んでいたと思う。








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