腕枕で眠らせて
カーテンの隙間から覗く朝日に照らされたスマホが、私の枕元でしつこくアラームを鳴らす。
「…9時か…起きなくちゃ……」
朝9時。
いわゆる普通の社会人が起きるにしては遅い時間。
でも今の私にとっては中々早起きの時間。
重い身体をベッドから起こし思いっきり伸びをする。
「ねむ…。やっぱ午後からの約束にすれば良かった…」
少しの後悔をしながら部屋のカーテンを開き 、朝日を反射してキラキラ光る窓辺のサンキャッチャーを見つめ
「まあいっか」
ともう一度伸びをした。