そして 君は 恋に落ちた。



相変わらず人の多い食堂。

うちの会社の食堂は“安くて美味しくて低カロリー”がウリ。
しかもボリュームもあるから女性だけでなく男性からも支持を得てる。

そんな食堂内を、何となく見渡した。

それに意味はないんだけど……

ただ、受付の制服を見つけた瞬間、そこで止まってしまう。



「……お前聞いてる?」

「え?」

「んだよ、何かあんのか?」

「何でもない何でもない…!

 ……で、何だっけ?」


私の前には相変わらずの瀬川君。
もう、このシチュエーションには周りも驚かなくなったみたい。


「明日どうしてもダメなら今日の夜はどうよ」


……飲み会の話か……


「どうって……今日も無理」

「はぁ?何の用があんだよ」

何故かイライラし始めた瀬川君に、少し困惑。

でも、今日はダメ。


「とにかく、今日と明日はダメよ。
 せめて来週にして」


てこでも良いと言わない私に、彼は何かを考えるみたいにジッと見つめた。


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