そして 君は 恋に落ちた。




スーツは黒と紺、たまにグレーのパンツスーツで。靴はヒール低めの黒のローファー。

髪の毛は一度も染めたことがないような黒髪で、一つに纏めてる。


正直、可愛さなんて全くなくて。周囲から『お局様』なんて呼ばれてるのも頷けるんだけど……



彼女の笑った顔を見た瞬間、そんなのどうでもいいと思った。






そんな笑顔も瞬間で終わって。



今は真顔でデスクを片づける彼女に、俺も急ぎ片づけ始めたけど……


「じゃあ、お先に。
 お疲れ様でした」


―――早過ぎて追い付けない。



「お疲れ様でした。

 今日は、ありがとうございました」



頭を下げ笑顔でお礼を告げるけど、彼女の表情が緩むことはもうなかった。


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