そして 君は 恋に落ちた。

まだ鈍い痛みを抱えながら、いつもより2本早い電車に乗った。


手にはファッション雑誌を持って。





まだ乗客が少ない時間なのか、ゆったり座りながらひたすら勉強していた。

今日買うのはこうゆうのにしようかな。


明るい色のヒールにバッグも買っちゃおう。

それと、アクセサリーも。



一人暮らしをしてから自炊して貯めてきた貯金を崩しちゃえ。

今までの贅沢は週に一度の外食だったけど、自分磨きの為に使っても良いじゃない。


……今日は贅沢しちゃったけど。

それは、必要経費ということで。



前向きに考えたからか、少し痛みも緩やかになった。


よし!今日も頑張るぞ!





経理部に着くと、私が一番だったらしく、私はカバンをデスクに置き経理部の奥―――休憩所に向かった。

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