そして 君は 恋に落ちた。


「あっははは

 小林に言っとくよ」

「本当やめてよ!
 えげつない嫌がらせしてくるに違いないんだから!」



小林君は瀬川君とならぶ営業の若手ホープ。

可愛らしい顔にみんな騙されてるけど、彼は小悪魔なんて可愛いもんじゃない。悪魔だよ。デビルなんだよっ!


瀬川君は脳みそ小学生で止まってるだけでまだ可愛いもんだけど……小林君だけは敵に回したくない。


きっと彼は、持ちうる全てを使って精神的に追い詰めるに違いない。

間違いない。


私の色恋なんて知られた日には……あの会社で働いてる間、私は彼の下僕になるしかない。




「お前は本当に昔から小林苦手だよな」

言いながら呆れた顔で私を見る瀬川君。



お前は知らないんだよ!あの人のブラックさを!

……と言いたいが、言えない。


私が告げ口したなんて知られたら……息の根を止めにくるだろう。間違いなく。

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