そして 君は 恋に落ちた。

「先輩、これ出来ました」

「了解。そしたら次これも出して」

「はい」



松田君は入社三年目だけど、覚えが早く仕事がとても出来る。
そんな彼だから、女子社員から熱い視線を浴びるのは当たり前で……


「今日も地味子に虐められてかわいそう」

なんて。毎日のように言われる私。


「まだ虐めたこと無いわよ」って言ってやりたいけど。女子の集団の怖さを知ってる私は、黙って仕事をこなすしかない。



普段そんなに仲良く話すわけでもない私達。

正直、昨日思いついたことが遂行出来るなんて初めから思ってない。


でも……

とりあえず、当たって砕けてみる?







松田 優樹君 経理部所属2年。


彼は女の子ウケする今時の中性的な雰囲気の男の子で。

色素の薄い髪。色白の肌。バラ色の唇。鼻筋は高すぎず低すぎず、顔のバランスをうまくとっている。


つまり、イケメンだという事。

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