夢見る空

見つけた!




同僚に始めて告白されて、10分で振られた。





しかも原因が“恋愛ゲーム”だなんて…


















「アハハハハハハハ。それは振られるわ!」





「ひどっ!律までそんなに笑わなくても!」





私は中高大で同じだった友人の前園律子と行き付けの店で飲んでいた。





「だってさぁ~、フツー恋愛ゲームなんて持ち出す?」




「だって…私」





「もっとこうさ、自分の気持ちを素直に伝えるとかさ。」





「素直な気持ちだけど。」





「う~ん、でもそれって結局は本心じゃなくてただのセリフでしょ?」





「うわ…佐野君と同じこと言ってる」





「ハーイ、そこ引かなぁ~い。本当だもん。」





「私には分からない。」





「まぁ分からなくても仕方ないよね!なんせ…」





「「女子校育ちですから!!」」





「ほんっと、私らなーんにも変わってないね!」





「当たり前でしょ?まだ卒業して3ヶ月ちょいよ?」





「確かに。」





「ま!それは置いといて、飲も飲も!パァーッと行くよ!パァーッと!そんでもって全部忘れちゃいな!」





「うん……そうだね!」





やっぱり律といると落ち着くし安心するな。





凄く懐かしい感じ。





「ぅん?何ニヤけてんの?キモッ」





「に、ニヤけてなんかいないよ!」





「ハイハイ。」





< 7 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop